動物用人工呼吸器のパイオニアメーカーである株式会社メトランが、医療機器のトラブル事例や製品情報を紹介しています。
動物用人工呼吸器COMPOS X
使用前準備・操作方法

COMPOS Xの使用前準備

動物用人工呼吸器は、動物の命に直結する重要な医療機器です。適切な使用前準備が、動物への負担を最小化し、安全な外科手術を実現します。COMPOS Xを例に、人工呼吸器の適切な使用前準備を説明します。

 

①電源及び駆動ガスの使用前準備

1)背面の電源スイッチが「〇」OFFになっていることを確認してください。

2)ロックレバーを持ち上げてください。

3)本体にAC電源コードプラグを差し込んでください。

4)ロックレバーでAC電源コードプラグが抜けないようにロックしてください。

動物用人工呼吸器の電源スイッチ他
POINT

☞ 電源コードを差し込んだ後にロックレバーが下りていることを確認してください。ロックレバーが下りていない場合、手術中に電源コードが抜け、人工呼吸器の動作が停止する可能性がございます。

☞ 電源は無停電源系統になっているコンセントに直接差し込んで使用してください。一般用電源では、停電時に作動が停止する可能性があります。また、延長コードの使用は予期せぬコード外れの原因になりますので、使用は控えてください。

 

②電源及び駆動ガスの接続

1)駆動ガス供給口に医療ガス用耐圧ホースを接続してください。

2)麻酔器の駆動ガス接続口に医療ガス用耐圧ホースを接続してください。

動物用人工呼吸器の駆動ガス供給口他
POINT

動物用人工呼吸器にホースを接続している☞ 耐圧ホースは接続口に確実に差し込んで下さい。差し込みが緩い場合、接続口からガスがリークし、適量の送気ができない可能性があります。

☞ 駆動ガス供給口と耐圧ホースの接続口はレンチで締め付けてください。確実に締め付けられていない場合、接続口からガスがリークし、適量の送気ができない可能性があります。

③呼吸回路の接続

1)呼吸回路を本体呼吸回路接続口に奥までしっかり差し込んでください。

2)呼吸回路の圧モニターチューブを圧モニター接続口に奥までしっかり差し込んでください。

 

3)ジェット用チューブをジェットチューブ接続口に接続してください。接続口のカプラが空ていることを確認し、空いていない場合は「カチッ」と音がするまでカプラの左右をつまんでください。チューブを差し込むと自動的にカプラがロックします。

 

4)呼吸回路を麻酔器の呼吸回路接続口に奥までしっかり差し込んでください。

 

5)排気口アダプタを排気口に奥までしっかりと差し込んでください。排気口アダプタは、自由に方向を変えることができます。

 

6)排気口アダプタの排気口の余剰麻酔ガス回路を接続してください。

動物用人工呼吸器のJETチューブ接続口他 動物用人工呼吸器の呼吸回路接続口 動物用人工呼吸器の排気口アダプタ
POINT

☞ 使用する麻酔器に専用の呼吸接続口がない場合には、麻酔バッグをはずして直接接続してください。

☞ 当動物用人工呼吸器はTo and Fro方式の人工呼吸器です。使用する際、患畜の換気量を考慮し十分な蛇管を用意してください。接続蛇管が短いと呼吸器からのガスが麻酔回路に混入し麻酔ガスが希釈される可能性があります。

☞ 呼吸回路には、滅菌された清潔な回路を使用してください。回路に菌がたまると、感染の恐れがあります。

④テスト作動

1)麻酔器の患者口にテストラングを接続してください。

2)切替弁のレバーを麻酔器・呼吸器側に切り替えてください。

3)本装置背面の電源スイッチをONにしてください。

4)本体前面のモード切替スイッチを「強制換気」にしてください。最初の1秒間はLEDが全点灯しアラーム音が鳴ります。
→文字化けや音切れがないかを確認してください。

5)選択ボタンを押して設定したい項目を選びます。選択ボタンを押す毎に最大気道内圧→PEEP→呼吸回数→吸気時間→APNEAと点滅が順次移動します。点滅中に数値設定ツマミを回すと設定表示内の数値を変更できます。数値を設定すると確認音が鳴ります。自動設定ボタンを押すと点滅と設定音が消えてアラーム設定値を自動設定します。
各設定を変更した場合は再度自動設定ボタンを必ず押してください。
→設定変更に伴い、テストラングの膨らみ方が変わるか確認してください。

6)低圧、高圧、回路外れ、電源異常を意図的に起こしてください。
→正常に各エラーを検知するか確認してください。

7)換気動作中にジェットボタンを押すとジェット用チューブに動作が切り替わります。
→ジェット用チューブから送気されるか確認してください。確認後、再度ジェットボタンを押して、呼吸回路接続口からガスが出ることを確認してください。

7)テスト動作が終了したらモード切替スイッチを「切」にしてください。

動物用人工呼吸器のテストラング 動物用人工呼吸器の切替弁 動物用人工呼吸器の自動設定ボタン他 動物用人工呼吸器のジェットボタン
POINT

☞ 必ずテスト動作を行ってください。テスト動作により接続方法が最適か、各部
  の故障がないかを確認してください。

☞ 各アラームのテスト内容

  高圧アラーム:人工呼吸器の高圧アラーム設定値を超えた場合にアラームが鳴
         ります。高圧アラームLEDが点滅し送気が止まるか確認してく
         ださい。

  低圧アラーム:呼吸回路内の圧力が吸気・呼気中に低圧アラームの範囲を超え
         ない場合にアラームが鳴ります。低圧LEDが点滅するか確認し
         てください。

  回路外れアラーム:呼吸回路内の圧力が送気中に回路外れアラームの範囲を
           超えた場合にアラームが鳴ります。回路外れLEDが
           点滅するか確認してください。

  電源異常アラーム:呼吸器背面の電源スイッチがOFFの状態で前面のモード切
           替スイッチをONにしたときに電源異常アラームが鳴ります、
           電源異常LEDが点滅するか確認してください。



COMPOS Xの操作方法

 

①強制換気モード

強制換気モードは、最大気道内圧、PEEP,呼吸回数、吸気時間を設定し、強制的に動物に送気を行うモードです。

1)本体のモード切替スイッチを強制換気に設定してください。

2)選択ボタンを押して設定したい項目を選び設定値を設定して下さい。選択ボタンを押す毎に最大気道内圧→PEEP→呼吸回数→吸気時間→APNEAと点滅が順次移動します。点滅中に数値設定ツマミを回すと設定表示内の数値を変更できます。数値を設定すると確認音が鳴ります。自動設定ボタンを押すと点滅と設定音が消えてアラーム設定値を自動設定します。APENAの設定は不要です。
選択が終わったら自動設定ボタンを再度押してください。

3)強制換気中にジェットボタンを押すとジェット用チューブに動作が切り替わります。

4)トリガー感度は下記の通りに設定してください。
消音ボタンと自動設定ボタンを同時に押すと、一回換気量表示部が点滅します。数値設定ツマミを回し、数値を変更してください。選択ボタンを押して数値を確定します。表示数値は1~100で、0.1L~10L相当です。

動物用人工呼吸器の自動設定ボタン他 動物用人工呼吸器のジェットボタン 動物用人工呼吸器の消音ボタン他
 

②バックアップ換気モード

バックアップ換気モードは、高気道内圧、PEEP、吸気時間、APNEA時間を設定し、APNEAの設定時間以上呼吸がいない場合に、強制的に動物に送気を行うモードです。自発呼吸下の動物に使用します。

1)本体のモード切替スイッチをバックアップ換気に設定してください。

2)選択ボタンを押して「APNEA」の項目を選び数値を設定してください。設定が終わったら自動選択ボタンを押してください。バックアップ換気モードでは、換気動作をせず、自発呼吸をモニターし、一回換気量を表示します。設定時間内に自発呼吸がない場合もアラームが鳴り、強制換気を開始します。再度、自発呼吸を認識するとバックアップ換気モードに戻り、換気動作をせず換気動作をモニターし、一回換気量を表示します。

動物用人工呼吸器のAPNEAアラーム他
POINT

☞ バックアップ換気モードを使用する際は、呼気ガスモニター等で動物の呼吸の状態を把握してください

 

③モニターモード

モニターモードは、強制換気を行わず一回換気量の計測を行います。自発呼吸時の動物の呼吸状態をモニターするモードです。

1)本体のモード切替スイッチをモニターに設定してください。

2)モニターの表示は一回換気量、最大呼気圧、PEEPを表示します。

3)モニターモードでは、各項目の設定は可能ですが、動作はしません。また、自動設定ボタン、アラーム消音ボタンは動作しません。

動物用人工呼吸器の一回換気量等


お気軽にお問合せください!

動物用人工呼吸器COMPOS Xは、適切な使用前準備・操作が必要です。当ページで説明した通りに使用いただけますと幸いです。不明点がございましたら、お気軽にお電話や下記問い合わせページより問い合わせください!

Copyright © 株式会社 メトラン All Rights Reserved.