動物用人工呼吸器とは

動物用人工呼吸器とは

動物用人工呼吸器とは、薬事法施行令別表第1の六:「呼吸補助機」に該当する人工呼吸器のうち、動物に使用することを目的とした機械器具です。動物用管理医療機器に分類されます。
動物が自発的に呼吸ができない場合に、肺に酸素を送るために人工呼吸器が使用されます。動物の呼吸を代替するため、動物用人工臓器とも呼ばれます。
動物用人工呼吸器には、一定量を送気するボリューム式と一定圧で送気する圧力式がありましたが、安全性の観点から圧力式が主流となっております。動物用人工呼吸器は、動物用麻酔器・気化器とともに使用し、動物の外科手術を支えています。

人工呼吸器の定義

人工呼吸器は薬事法第四十二条第二項に基づき、下記のように定義されます。
「人工呼吸器とは、呼吸補助器のうち、人の生命を維持することが目的とされているものであって、口 腔くう 、鼻 腔くう 又は気道を通じた肺への空気及び酸素を主成分とする混合ガスの供給その他の方法により、人工的に呼吸を行わせ、又は専ら持続的に気道を陽圧として自発的に行われる呼吸を補助するものをいう。」
上記定義に沿う機器で、動物用に使用されることを目的とした機器が、動物用人工呼吸器とされます。

動物用人工呼吸器の換気モード

動物用人工呼吸器には一般的に、①強制換気モード ②補助換気モードが搭載されております。強制換気モードは、動物の自発呼吸がない場合に使用し、最大気道内圧やPEEP(呼気の終末に陽圧をかけること)、呼吸回数や呼気時間を設定し、呼吸の全てを賄うモードです。補助換気モードが、動物の自発呼吸がある場合に使用します。自発呼吸を維持しながら、呼吸を感知できない場合に強制的に送気するモードです。SIMVとも呼ばれます。自発呼吸を感知すると、換気動作を行わずに待機します。動物用医療機器.comが扱う「COMPOS X」も補助換気モードに当たるバックアップ換気モードと強制換気モードを搭載しております。
重篤状態の動物は、強制換気モードから使用し、自発呼吸が戻ってきたタイミングで補助換気モードに移行し、最終的に動物用人工呼吸器からの離脱を目指します。

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動物用人工呼吸器のアラームの種類

動物用人工呼吸器には、いくつかのアラームが搭載されております。アラームに対して、過度に敏感になる必要はありませんが、アラームの種類や発生原因を知ることは、適切な稼働につながり動物の負担を軽減します。動物用人工呼吸器に一般的に搭載されているアラームは以下の3つです。
①高圧アラーム
呼吸回路内の圧力がアラームの範囲を超えた場合にアラームが鳴ります。
②低圧アラーム
呼吸回路内の圧力が吸気・呼気中に低圧アラームの範囲を超えない場合にアラームが鳴ります。
③電源異常アラーム
呼吸器背面の電源スイッチがOFFの状態で前面のモード切替スイッチをONにしたときに電源異常アラームが鳴ります

この中で、特に低圧アラームはトラブルとの関係が深いアラームになります。

この他、補助換気モードで動物の自発呼吸が切れた場合に鳴る「無呼吸アラーム」や、設定した換気圧に対して実際の換気量が大きく下回る場合に鳴る「回路外れアラーム」があります。安定した機器稼働を目指し、アラームに適切に対処することを心がけましょう。

動物用人工呼吸器のメンテナンス

動物用人工呼吸器は、動物の呼吸を代替する機器であり、外科手術を支える重要な機器です。そのため、最適な稼働を維持するために日常点検をはじめとした定期点検が必須となっております。日常点検において、トラブルの早期発見をすると同時に、動物用医療機器.comでは、2年に一度の定期点検を推奨しております。

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動物用人工呼吸器のトラブル事例

前述のとおり、動物用人工呼吸器は外科手術を支える重要な機器であり、安定稼働が求められます。しかし、機械という性質上、経年劣化等によるトラブル発生はあり得ます。そのため、動物用人工呼吸器のトラブル事例を把握しておき、万が一のトラブル発生時に冷静に対処する必要があります。
動物用医療機器.comでは、動物用人工呼吸器のトラブル事例をご紹介していますので、ご確認ください。

>>動物用人工呼吸器の機械トラブル事例はこちら!

 

 

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