用語解説

血中酸素濃度とは、血液中にどれだけ酸素が含まれているかを示す指標です。人間を含む多くの動物は呼吸によって体内に酸素を取り込み、その酸素がヘモグロビンと結びつき酸化ヘモグロビンとなって全身へ送られます。血中酸素濃度は、パルスオキシメータや、血液ガス分析装置によって測定されます。健康状態の人であれば、血中酸素を表す濃度であるSpO2(パルスオキシメータによる測定)が96-99%を示します。血中酸素濃度が90%以下を下回ると立ち眩み・めまいなどの症状を引き起こします。パルスオキシメーターは、赤色光(還元ヘモグロビンを良く吸収)、赤外光(酸化ヘモグロビンを良く吸収)の2種類の光を使用して、血液中の酸化ヘモグロビンの比率(%)を表示します。SpO2は、Oxygen(酸素)Saturation(飽和度)をPercutaneous(経皮的)に測定する為、経皮的酸素飽和度とも言います。連続的に酸素飽和度を測定出来る特徴があります。一方、血液ガス分析装置は血液を採取して血液中のガス分圧を測定する装置です。血液を採取して分析する為、連続的に酸素濃度(酸素分圧)の測定が出来ませんが、酸素分圧以外にも二酸化炭素分圧、pH、重炭酸イオン濃度、塩基余剰、電解質濃度等を測定出来ます。