用語解説

呼気ホールド装置(プラトー装置)とは、CT撮影時に任意に胸部の動きを止められる装置です。最近では、動物医療でより詳しい検査を行う為CT検査を導入される病院が増えてきています。通常、動物をCT検査する際ベットに静かに寝かせるために全身麻酔をかけ、人工呼吸下でしっかり呼吸管理を行います。動物が落ち着いた状態を確認してからCT検査に入りますが、頭部、腹部のほか胸部CT撮影を行う際は、呼吸によって胸が動いてしまう為、一時的に人工呼吸を止め撮影に入ります。患部の詳しい撮影を行うために、呼吸を止めている時間が60秒前後かかる場合もあり、その間肺胞も萎んでしまうことになります。人の胸部レントゲン撮影の際は任意のタイミングで息を止めることが出来ますが動物は呼吸器を一時的に止めることしか出来ませんでした。しかし、呼気ホールド装置(プラトー装置)を用いることで、胸部の動きを任意に止めることが可能となります。肺が膨らんでる時に止めることで肺胞の細かい診断が可能です。また、呼吸を一時的に止めるため安全対策として万が一解除をし忘れても自動解除機能を取り入れることで事故を未然に防ぐことが出来ます。